千家十職(読み)センケジッショク

デジタル大辞泉 「千家十職」の意味・読み・例文・類語

せんけ‐じっしょく【千家十職】

千家茶道具を調製する10種の家柄。明治以後指定されたもので、陶工の楽家、塗師ぬしの中村家、茶杓師ちゃしゃくしの黒田家、表具師の奥村家、金物師の中川家、指物師の駒沢家、袋師の土田家、一閑張細工師の飛来ひき家、釜師大西家土風炉どぶろ師の永楽家のこと。十職。

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関連語 ひき

共同通信ニュース用語解説 「千家十職」の解説

千家十職

京都にある表千家裏千家武者小路千家の茶道三千家家元の茶道具を作る職家集団で、十の家からなる。古くは千利休の時代から、伝統の技を引き継いできた。千家十職の名で呼ばれるようになったのは大正以降で、百貨店展覧会タイトルとして用いられたのが始まりとされる。金物師の中川家と指物師の駒沢家は現在当主不在となっている。

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精選版 日本国語大辞典 「千家十職」の意味・読み・例文・類語

せんけ‐じっしょく【千家十職】

  1. 三千家の宗匠の好みによって茶道具の製作を世襲する一〇種の家柄。利休の孫千宗旦が指図してつくらせたのに始まり、明治中期以後(昭和初年以後とも)十職の家柄が指定された。楽焼の楽家、塗師の中村家、柄杓師の黒田家、表具師の奥村家、金物師の中川家、指物師の駒沢家、袋師の土田家、一閑張細工師の飛来(ひき)家、釜師の大西家、陶器の永楽家の一〇家。

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