デジタル大辞泉
「表具師」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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ひょうぐ‐しヘウグ‥【表具師】
- 〘 名詞 〙 表具を業とする人。表具屋。経師屋(きょうじや)。表装師。表褙師(ひょうはいし)。
- [初出の実例]「褙匠(はいしゃう) 今按へうぐし」(出典:訓蒙図彙(1666)四)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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表具師
ひょうぐし
表具を専業とする職人。表具とは紙や布を糊(のり)で張り付けることで、掛物などの表具をする14世紀末の裱褙(ひょうほい)師が前身である。17世紀から、掛物のほかに屏風(びょうぶ)の張り付けや巻物の表具も行うようになり、13世紀からあった経師(きょうじ)の仕事と重なり、表具師・表具屋と経師・経師屋は同じ業態となった。表具師は建具の襖(ふすま)や障子の紙張り・張り替えもするようになった。居職(いじょく)が主である。
[遠藤元男]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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表具師
表具師とは、掛け軸や額を作ったり、襖〔ふすま〕や屏風〔びょうぶ〕を仕立てたりする職人の事です。仏教の伝来とともに日本に伝わり、仏教と深い関わりがあります。特に昔から寺社の多い京都で発展しました。
出典 シナジーマーティング(株)日本文化いろは事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の表具師の言及
【経師屋】より
…こうして中世には,経巻などの巻子本(かんすぼん)の表装を業とする専門職人になっていた。一方,中世中期のころには表褙師(ひようほえし)(表補絵師とも)と呼ばれる掛物の表具職人が成立し,やがてこれが表具師,表具屋と呼ばれるようになる。こうして経師屋は巻物,表具師は掛物と,同じ軸物ながら縦のものと横のものとで仕事が分かれていた。…
【表具・表装】より
…その際,金襴(きんらん)や緞子(どんす)など中国の織物を用いたのは,装飾性のほかに,禅僧祖師着用の袈裟をもって墨蹟を表装することは,墨蹟そのものを祖師自身として尊崇するための荘厳(しようごん)の意味もあり,唐織の取合せによる新しい意匠を発達させたのである。桃山時代に至って表具という言葉が用いられるようになり,奈良屋西順らの表具師が現れた。とくに掛物の表装はしだいに多様化し,裱褙(真),幢褙(どうほえ)(行),輪褙(りんほえ)(草)の3種に分類されている(現在,表補,幢補,輪補と称されている)。…
※「表具師」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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