南の魚座(読み)ミナミノウオザ(その他表記)Piscis Austrinus

デジタル大辞泉 「南の魚座」の意味・読み・例文・類語

みなみ‐の‐うおざ〔‐うをザ〕【南の魚座】

南天星座の一。水瓶みずがめの南にあり、10月中旬の午後8時ごろ南中する。αアルファフォーマルハウトは1.2等星であるが、他に明るい星はない。学名ラテン〉Piscis Austrinus

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精選版 日本国語大辞典 「南の魚座」の意味・読み・例文・類語

みなみ【南】 の 魚座(うおざ)

  1. 南天の小星座。水がめ座の南にある。α(アルファ)星は一・二等星のフォーマルハウト。ギリシア神話では怪物ティフォンに襲われた神が変身したともアフロディテが変身したともいわれる魚で、またガニュメデスが持つ酒つぼから落ちる流れを飲みほす怪魚ともいわれる。

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改訂新版 世界大百科事典 「南の魚座」の意味・わかりやすい解説

みなみのうお(南魚)座 (みなみのうおざ)
Piscis Austrinus

略号PsAやぎ座みずがめ座の南につづく秋の星座。ギリシア神話で怪物テュフォンに追われた女神アフロディテが難をさけて川底に逃げたときの魚の姿である。α星フォーマルハウト(魚の口の意)は光度1.2等,スペクトル型A3で,中国では長安の都の北門である〈北落師門〉の名で呼ばれた。日本では〈南の一つ星〉の名がある。概略位置は赤経22h0m,赤緯-32°。午後8時の南中は10月中旬である。
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百科事典マイペディア 「南の魚座」の意味・わかりやすい解説

みなみのうお(南魚)座【みなみのうおざ】

10月中旬の夕方,南天に見える星座。α星はフォーマルハウト

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