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南充 なんじゅう

世界大百科事典 第2版の解説

なんじゅう【南充 Nán chōng】

中国,四川省東部の市。漢代に安漢県がおかれたが,隋には南充県となった。1950年,県の市街部が独立して市に昇格した。宋から清にかけて順慶府または順慶路がおかれ,その主都となったため,解放前までは順慶とよばれた。明代より潼川(どうせん)すなわち三台などとともに絹織物の主産地で,また生糸も南充糸として重慶に集貨されてきた。1958年に開発された四川中部油田地帯の中心でもある。【駒井 正一】

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

南充
なんじゅう / ナンチョン

中国、四川(しせん)省中東部の市。揚子江(ようすこう)支流の嘉陵(かりょう)江西岸に位置する。南充地区級市の公署所在地。南充地区級市は5県を管轄し、1市の管轄代行を行う。南充地区級市の総人口709万2130、市轄区人口179万7628(2000)。市域は、隋(ずい)代以降の南充県の地で、1950年県城地区を分離して市を置いた。宋(そう)代からは順慶(じゅんけい)府の中心地で、順慶の別称がある。西の成都と東の万県(ばんけん)への公路や重慶(じゅうけい)への嘉陵江水運など交通・商業要地で、周辺の養蚕による蜀江錦(しょっこうきん)の原料である黄色生糸の生産でも知られる。また、機械、食品工業のほか、58年発見の四川盆地中部油田による石油工業が立地する。[小野菊雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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