光軸(読み)こうじく

百科事典マイペディア「光軸」の解説

光軸【こうじく】

(1)等軸晶系結晶系)以外の結晶は光学的異方性を有し複屈折現象を示すか,複屈折の起こらない特別な方向があり,これを光という。正方・六方晶系では1方向(光学的一軸性),斜方・単斜・三斜晶系では2方向(光学的二軸性)あり,前者一軸性結晶後者を二軸性結晶と呼ぶ。後の場合その角度(光軸角)は鉱物の種類による定数。(2)レンズを用いた光学系において,これらの面の中心を連ねる直線をいう。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「光軸」の解説

光軸
こうじく
optical axis

(1) 光学結像系の中心を通る対称軸を光軸または主軸という。 (2) 結晶に光を入射すると複屈折を起すが,特定の入射方向では複屈折を示さない。この方向を結晶の光軸という。複屈折を示す結晶ではこの光軸が1つのものと2つのものとがあり,それぞれ単軸結晶二軸結晶という。

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デジタル大辞泉「光軸」の解説

こう‐じく〔クワウヂク〕【光軸】

レンズ・球面鏡などの、中心と焦点とを通る直線。
光学的異方性をもつ結晶内を光が通るとき、光が複屈折を起こさない方向。光軸が一つの一軸性結晶と、二つある二軸性結晶とがある。光学軸

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精選版 日本国語大辞典「光軸」の解説

こう‐じく クヮウヂク【光軸】

〘名〙
① レンズ、球面鏡などの光学系で、それぞれの面の中心と、曲率中心とを結ぶ線。主軸。〔物理学術語和英仏独対訳字書(1888)〕
② 光学的異方性結晶で、光が複屈折を示さない方向の軸。

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世界大百科事典内の光軸の言及

【球面鏡】より

…球面の内面を反射面とする凹面鏡concave mirrorと球面の外面を反射面とする凸面鏡convex mirrorがある。鏡面の中心(鏡心)Mと球面の中心(球心)Oを通る直線を光軸といい,光軸の近くで光軸に平行に入射した光線およびその延長線はほぼ焦点Fに集まる。焦点の位置はOMの中点であり,焦点距離f(MF)は球面の曲率半径をrとすれば,fr/2である。…

【レンズ】より

光学
【近軸光線による結像】
 もっとも単純なレンズは,初めに述べた1枚のレンズで単レンズと呼ばれ,眼鏡や虫眼鏡に用いられる。その両球面の曲率中心を結ぶ線は光軸と呼ばれる。顕微鏡,望遠鏡,カメラなどのように,収差が少なく,明るくかつ広い視野にわたって良質の像を必要とする場合には,何枚かの単レンズを光軸を一致させて配置した複雑な構成のレンズ(共軸球面系という)を用い,これを複合レンズとか組合せレンズという。…

※「光軸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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