占文(読み)ウラフミ

デジタル大辞泉 「占文」の意味・読み・例文・類語

うら‐ふみ【占文/×書】

占い定めた事柄を記した文書せんもんうらのふみ。
吉平自筆の―の裏に書かれたる御記ぎょき」〈徒然・一六三〉

せん‐もん【占文】

占いに現れた文言もんごん
「今度の地震、―のさす所」〈平家・三〉

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精選版 日本国語大辞典 「占文」の意味・読み・例文・類語

せん‐もん【占文】

  1. 〘 名詞 〙
  2. うらないの結果、現われた文言
    1. [初出の実例]「今度の地震、占文のさす所、其慎みかろからず」(出典:平家物語(13C前)三)
  3. うらないの結果を書きしるし、朝廷に差出した文章。うらぶみ。
    1. [初出の実例]「いろいろ御つつしみのせんもんまいる」(出典:御湯殿上日記‐文明九年(1477)正月九日)

うら‐ぶみ【占文・卜書】

  1. 〘 名詞 〙 占い定めた結果を書き記して、朝廷に奉った文書。神祇官(じんぎかん)、あるいは陰陽寮が行なう。せんもん。
    1. [初出の実例]「神祇官候御卜文」(出典九暦‐逸文・天暦三年(949)一二月一〇日)

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