原人類(読み)げんじんるい(その他表記)Archanthropic man

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「原人類」の意味・わかりやすい解説

原人類
げんじんるい
Archanthropic man

ヒト属の進化の最初の段階。ピテカントロプス,シナントロプスなどのホモ・エレクトゥス類 Homo erectus をさす。かつては猿人ということばとも同義であったが,アウストラロピテクス類が発見されヒトの祖先として認められるようになると,猿人ということばの内容も変化し,猿人はアウストラロピテクス類をさすようになった。原人類と考えられる人類化石のおもなものは,中国のシナントロプス,藍田原人,ジャワのピテカントロプス,メガントロプス,南アフリカのテラントロプス,東アフリカのシェール人,北アフリカのアトラントロプス,ドイツのハイデルベルク人などである。いずれも脳容量は 1000cm3前後,眼窩上隆起は著しく発達し,顎も頑丈である。四肢骨は発見例が少ないが,現生人類に似ていて完全な直立二足歩行が可能であった。約 170万~20万年前の更新世前・中期に属し,石核石器を中心とした文化(アシュール文化,周口店文化など)をもち,火を使った痕跡が認められる。おそらく言語を使ったと思われ,ヒトとしての特徴をほぼ完全に備えているために,ヒト属に含めるのが定説である。(→化石人類)

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