ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「原子力発電所事故」の意味・わかりやすい解説
原子力発電所事故
げんしりょくはつでんしょじこ
atomic plant accident
これまでに起こった事故のうちでは,冷却水漏れ(→一次冷却材,冷却材)やポンプ・タービンの故障などで核分裂による熱発生と炉心冷却のバランスが崩れ,炉心の燃料が溶融し原子炉破損などを引き起こした燃料溶融事故が最悪のもので,ソビエト連邦(→ウクライナ)のチェルノブイリ原子力発電所事故(1986)=レベル7,イギリスのウィンズケール原子力発電所事故(1957)=レベル5,アメリカ合衆国のスリーマイル島原子力発電所事故(1979)=レベル5がある。日本では,福島第一原子力発電所事故(2011)=レベル7,美浜原子力発電所 2号機の蒸気発生器伝熱管損傷事故(1991)=レベル2,高速増殖炉もんじゅ二次系ナトリウム漏洩事故(1995)=レベル1などのほか,原子力発電所の事故ではないがジェー・シー・オー臨界事故(1999)=レベル4がある。
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