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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…対物鏡は天体の実像を作るのが目的だから,収束系すなわち凸レンズまたは凹面鏡が使われる。前者を屈折望遠鏡,後者を反射望遠鏡という。接眼レンズは実像を観察するための拡大鏡であり,天体望遠鏡では対物鏡に比べ焦点距離の短い凸レンズ系である。…
…恒星への距離が遠いために三角測量によるふつうの方法はひじょうに困難であったが,19世紀初めにドイツのF.W.ベッセルは精密な観測器械を使用し,はくちょう座61の視差測定に成功し,恒星距離を求める最初の成功を得た。
[観測方法の発達]
ガリレイが初めて用いた望遠鏡は屈折望遠鏡であったが,W.ハーシェルは大きな反射望遠鏡の作製に成功,多くの天文学上の業績をあげた。19世紀になると優秀なガラスの製造と光学理論の進歩に伴って,屈折望遠鏡にも大きなものが作られるようになった。…
…これにはレンズとプリズムを利用する方法があり,後者は本格的な双眼鏡に用いられている。ガリレイ式,ケプラー式のように,レンズを用いた望遠鏡(屈折望遠鏡という)では,色収差を完全になくすことはできない。この欠点を除くために,天体の実像をつくるのに凹面鏡を利用したものが反射望遠鏡である。…
※「屈折望遠鏡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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