スリットを通した光線を結晶面で反射させて面角を測定する器具。180度回転可能の軸に結晶を取り付け、回転軸に直角に光を入射させ、結晶面で反射した光線を望遠鏡で観測して、光線の入射経路と望遠鏡の軸のなす角度を、回転軸の周りにつけた角度の目盛りで読むようになっている。単円式と複円式とがあり、単円式は回転軸の中心に結晶を設置し、これを回転して面角を測定するものであるが、一度に一つの軸に平行な結晶面だけの測定しかできない。複円式はこの欠点を補うもので、結晶が垂直方向の軸の周囲に360度、水平方向の軸の周囲にも360度回転できるようになっていて、一度の設置で複数の軸に平行な面の測角ができる。
[加藤 昭]
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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