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受難日 じゅなんびferia sexta in parasceve; Good Friday

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

受難日
じゅなんび
feria sexta in parasceve; Good Friday

(1) 復活祭前週の金曜日で,キリストの受難と死が記念され,聖金曜日ともいわれる。カトリックでは,赤い祭服が用いられ (かつては黒色) ,『ヨハネによる福音書』からの十字架上の死の記述の奉読,すべての人のための荘厳集祷,十字架崇敬を中心とする典礼が行われ,前日の聖木曜日に聖別された聖体を拝領して式を終り,ミサは行われない。 1955年までこの式は朝行われたが,それ以後午後もしくは夕方に移された。信徒の信心業として十字架の道行きが行われることも多い。聖公会ではカトリックとよく似ており,ルター教会では,主日ではないが聖餐拝受の典礼がある。ギリシア正教では,偉大なる金曜日 hē megalē paraskeuēといい,夕暮れには,死んだキリストがエピタフィオン (キリストの墓を象徴する飾柩) によって象徴され,キリストの埋葬行列が行われる。キリスト教徒がこの日断食と悔悛を行なった記録も早く (2世紀) ,カトリックの典礼も8世紀にさかのぼる。なお英語の goodは god'sの転訛したものといわれている。 (2) 受難を表わす一連の物語絵。ゲツセマネ,逮捕,十字架にない,磔刑,十字架降下,埋葬などの図像などがある。ラベンナのサンタポリナーレ・ヌオーボ聖堂 (6世紀初頭) のモザイク,ジョットの描いたアッシジのサン・フランチェスコ聖堂およびパドバのアレナ礼拝堂の壁画などが有名。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典内の受難日の言及

【受難】より

…キリスト教会では,エルサレム入城の日曜日を〈枝の主日〉,その日から復活祭の前日までの1週間を〈聖週間〉と呼ぶ。磔刑の日とされる,その週の金曜日を〈聖金曜日(受難日)Good Friday〉として記念し,典礼を行う。
[受難図]
 受難の苦しみを追体験することは信仰の基礎であるため,受難のありさまは古くから美術の重要な主題となった。…

※「受難日」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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