口供(読み)こうきょう

精選版 日本国語大辞典 「口供」の意味・読み・例文・類語

こう‐きょう【口供】

〘名〙
事実口頭で述べること。ことばで意見を述べること。
当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉五「口供(コウキャウ)をフヒニッシュ〔完結(をはる)〕したまへ」
罪人が口頭で罪状を申し述べること。また、それを筆記したもの。くちがき。
※明六雑誌‐一〇号(1874)栲問論・二〈津田真道〉「罪人の口供に拘々たらざるなり」 〔未信篇〕
裁判所などの尋問に応じて、被告人証人、鑑定人などが口頭で行なう供述

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「口供」の意味・読み・例文・類語

こう‐きょう【口供】

[名](スル)
意見などを口頭で述べること。
罪人の口から罪状を述べること。また、その筆記録。口書き。
町奉行白洲で、表向きの―を聞いたり」〈鴎外高瀬舟
裁判官の問いに対して被告人・証人などが行う供述。「口供書」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android