古傷(読み)フルキズ

精選版 日本国語大辞典 「古傷」の意味・読み・例文・類語

ふる‐きず【古傷・古創・古疵】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 以前に受けたきず。きずあとの古くなったもの。
    1. [初出の実例]「ふる創どもを指して此創を蒙たときは何とはたらきた、なんどと云て」(出典:中華若木詩抄(1520頃)上)
  3. ふるく感染した瘡毒
  4. かつて自分がしたことで、今そのことに触れられるのがいやだったりいまわしく思われたりするもの。過去の過失、また犯罪など。
    1. [初出の実例]「呂不韋がふるきすを起して太后とよせあはするぞ」(出典:史記抄(1477)五)
    2. 「そんな旧傷(フルキズ)洗濯は御勘弁を願ひます」(出典:火の柱(1904)〈木下尚江〉八)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android