古川寺(読み)こせんじ

日本歴史地名大系 「古川寺」の解説

古川寺
こせんじ

[現在地名]吉井町田原免

吉田よしだにある。鳥屋山と号し、曹洞宗本尊薬師如来佐々さざ東光とうこう(現佐々町)の千世(鏡山円智)は大永五年(一五二五)同寺を去って鳥屋とや(現同上)の麓に庵を結び、古川庵とした。のち仏道に入り、大野定久に招請されて寺基を吉田に移し、自ら開山となっている。定久は平戸松浦豊久の四男で、松浦党の有力な武将の一人であったが、遁世の志をもっていたらしい。


古川寺
こせんじ

[現在地名]朝日村古見

古見こみ西北、旭城跡の山麓にある。真言宗で山号は普門山、本尊は大日如来

「東筑摩郡村誌」に「東西四十三間、南北三十間、面積千二百九十三坪、新義真言宗智積院ノ末派ナリ、村ノ西北ニ在リ、永長元年開基ト云フ、後永禄年間上条佐渡守信隣嘗テ多病ニ付、寿命長久ノタメ中興開基シ延命山古川寺ト云フ」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報