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呉濁流 ごだくりゅうWu Zhuo-liu

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

呉濁流
ごだくりゅう
Wu Zhuo-liu

[生]1900.6.2. 台湾新竹県
[没]1976.10.7.
台湾の作家。名,建田。号,饒畊。台北師範学校卒業後,公学校で教鞭をとるかたわら,旧詩,小説を書いたが,1940年民族差別に怒り教員をやめ,新聞記者などをして生計を立てた。第2次世界大戦下に日本語で書いた小説『アジア孤児』は,植民地支配下の台湾知識人の苦悩を描いた代表作で,1946年台湾光復後にようやく発表された。その後も『夜明け前の台湾』『無花果』など,国民党政権下の台湾の実態や,植民地時代の民衆の生活を描いた作品を発表,反骨精神に満ちた作家活動を展開した。また 1964年私財を投じて雑誌『台湾文芸』を創刊,台湾郷土文学の育成に努めた。『呉濁流選集』(2巻)がある。日本でも『アジアの孤児』ほか数冊が出版されている。

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世界大百科事典 第2版の解説

ごだくりゅう【呉濁流 Wú Zhuó liú】

1900‐76
中国,台湾の作家。本名建田。台湾新竹県の生れ。台北師範学校卒業後,教師,新聞記者などをするかたわら,創作に従事。日本統治下の台湾に生きる知識人の苦難を描いた長編《アジアの孤児》(1943‐45)は,台湾のリアリズム文学の代表作となった。1969年には呉濁流文学賞が設けられ,現実批判を主流とする郷土文学の発展に寄与。《呉濁流作品集》6巻がある。【吉田 富夫】

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