日本大百科全書(ニッポニカ) 「周南(市)」の意味・わかりやすい解説
周南(市)
しゅうなん
山口県中東部にある市。2003年(平成15)徳山市、新南陽市(しんなんようし)、熊毛町(くまげちょう)、鹿野町(かのちょう)が合併して成立。北部を島根県に接し、南部は瀬戸内海に望む広域市で、面積は656.29平方キロメートル。海岸線に沿って工業地帯が立地し、下松(くだまつ)市、光市にかけての徳山下松港は国際拠点港湾。北部に丘陵地帯が広がり、島根県境の山間地には農山村が散在する。瀬戸内海の大津島(おおづしま)、黒髪島(くろかみじま)も市域に含み、大島半島の太華(たいか)山などとともに瀬戸内海国立公園の一部をなす。JR山陽本線、国道2号、東海道・山陽新幹線、山陽自動車道がほぼ並行して走る。ほかにJR岩徳(がんとく)線、国道315号、376号、434号、489号、中国自動車道が通る。美術博物館、郷土美術資料館、徳山動物園などの文化施設がある。八代(やしろ)のツル(ナベヅル)およびその渡来地は国の特別天然記念物に、飛龍八幡宮(ひりゅうはちまんぐう)にある樹齢1200年余りの大玉スギは国の天然記念物に指定されている。三丘(みつお)、湯野(ゆの)、呼鶴(よびづる)、石船などの温泉もある。人口13万7540(2020)。
[編集部]
『『誕生周南市』(2003・周南市)』