周南市(読み)しゅうなん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「周南市」の解説

周南〔市〕
しゅうなん

山口県南東部,瀬戸内海に面した市。2003年徳山市,新南陽市,熊毛町,鹿野町の 2市 2町が合体して成立。市名の周南は古くから周防国の南部を示すことばとして使われ,瀬戸内海を臨む広い地域を示す。中心市街地の徳山は毛利氏の城下町として繁栄,明治維新以後一時衰微したが,1904年に海軍煉炭所(のちの燃料廠)が設置されてから活況を取り戻した。第2次世界大戦で壊滅的な被害を受けたが,戦後は燃料廠跡に製油所が建設されたのをはじめ,ソーダ,セメント,鉄鋼などの工業が復興,新南陽にかけて石油化学コンビナートが成立。徳山下松港は 1965年に特定重要港湾に,2011年に国際拠点港湾に指定された県下一の工業地域。農業では米,チャ(茶),ワサビ,シイタケを産するほか,近年はナシ,ブドウなど果樹栽培も行なわれる。北部八代高原のナベヅルおよびその飛来地は国の特別天然記念物。須々万の大玉スギは国の天然記念物に指定。地域の一部は瀬戸内海国立公園に属する。JR山陽本線と山陽新幹線が通り,櫛ヶ浜岩徳線を分岐。山陽自動車道,中国縦貫自動車道をはじめ,国道2号線,188号線,315号線など道路網も整備されている。面積 656.29km2人口 14万4842(2015)。

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