呼物(読み)ヨビモノ

デジタル大辞泉 「呼物」の意味・読み・例文・類語

よび‐もの【呼(び)物】

興行や催し物で、評判を呼んで、人を集めるもの。「今大会呼び物
[類語]出し物見世物色物

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「呼物」の意味・読み・例文・類語

よび‐もの【呼物】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 呼ぶ相手。特に、遊興の相手として呼ぶ芸娼妓
    1. [初出の実例]「壱人を金一角に定め置しは、かるゆきなる呼物(ヨビモノ)也」(出典浮世草子・好色一代女(1686)一)
  3. 芝居小屋木戸で、狂言名題(なだい)などを大声で唱えること。〔絵本戯場年中鑑(1803)〕
  4. 興行や催し物などで、人々が注目し、人気を博すもの。人気を集めている出しもの。評判もの。
    1. [初出の実例]「弊習一洗変革の、新狂言が当時の招看官(ヨビモノ)」(出典:西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉五)

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