普及版 字通 「咬」の読み・字形・画数・意味


9画

[字音] コウカウ)・オウ(アウ)
[字訓] かむ

[字形] 形声
声符は(交)(こう)。〔玉〕に「鳥の聲なり」とあり、〔詩、秦風、黄鳥〕「たる鳥」とはその擬声語である。のちみ食う意に用いる。

[訓義]
1. とりのこえ。
2. かなしげなこえ、みだらなこえ。
3. かむ。

[古辞書の訓]
字鏡集〕咬 カム・サヘヅル・クラフ・トリノコヱ・クフ・チク

[熟語]
咬哇・咬咬蓋咬群咬咬・咬菜咬指咬嘴咬字咬嚼・咬秋・咬春咬噬咬舌・咬咬断咬定・咬吐咬破
[下接語]
咬・咬・哇咬


21画

(異体字)咬
9画

[字音] コウ(カウ)・ゴウ(ガウ)
[字訓] かむ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(交)(こう)。〔説文二下に「骨を齧(か)むなり」とあり、〔漢書、食貨志上〕に、飢饉のとき「罷夫(ひふ)老(るゐらう)(老衰の人)、子を易(か)へて其の骨を(か)む」という記述がある。

[訓義]
1. かむ、かみくだく。
2. 骨をかむ、骨をかみくだく。
3. 字はまた咬に作る。

[古辞書の訓]
名義抄 カム・クフ・カブル 〔立〕 クフ 〔字鏡集〕 クヒナ(ヤ)ブル・ハガミ・ツツシブ・カブル・クフ・ツム・カム

[熟語]

[下接語]
・狗

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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