唱導師(読み)ショウドウシ

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精選版 日本国語大辞典 「唱導師」の意味・読み・例文・類語

しょうどう‐しシャウダウ‥【唱導師】

  1. 〘 名詞 〙 仏語
  2. 説経をする人。中古一種世襲として技術化し、表白儀軌、賛嘆文、経論の要句、因縁回向(えこう)などの佳言麗句を集めた唱導集も行なわれた。
  3. 唱導を行ない、法会の首席をつとめる僧。導師。
    1. [初出の実例]「拝請貴寺長老、定申当日唱導師度候」(出典庭訓往来(1394‐1428頃))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の唱導師の言及

【唱導】より

…梁の慧皎(えこう)の《高僧伝》巻十三に,経師と並べて唱導を僧侶の布教方式の2種とし,廬山の慧遠をその初期の代表者とする。やがてこれは専門化して唱導師と呼ばれ,貴賤の別なく法会や斎会に招かれて,巧みな語りくちと美しい節回しで語りかつ唱った。そのとき経師も招かれて経典を講ずることもあったが,唱導師はとくに美声であることが要件で,しだいにその本領は節回しの美しい詠唱に向けられ,唐代では実質的には梵唄(ぼんばい)師と変わらぬものになっていった。…

【僧】より

…ほかに,経典の詠唱や梵唄に巧みな経師,唱礼師,作梵法師といわれる僧がいて,講席や法会を華やかなものにした。また民衆に対して,弁舌たくみに譬喩をまじえながら仏法を平易に説く唱導師,説法師がおり,村々を布教してまわる遊行僧,化俗(けぞく)法師とよばれる僧が活躍した。南北朝以来,造像を目的とした邑義,慧遠の白蓮社に始まるといわれる法社などの信仰団体が各地に結ばれ,その教化指導に当たる僧を邑師,社僧といった。…

※「唱導師」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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