表白(読み)ひょうひゃく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

表白
ひょうひゃく

表白」のページをご覧ください。

表白
ひょうびゃく

声明 (しょうみょう) の曲種名。「ひょうひゃく」「ひょうはく」とも読む。法会 (ほうえ) に際し,その趣旨や所願本尊に対して表明するもの。3つの部分から成り,初めに本尊聖衆などの三宝 (さんぼう) への帰依を表わし,次に法会や作法のおもな対象やその徳を講讃し,最後に行者の意志や祈願を述べる。はなやかな美文調で,法会の目的により種々の型がある。

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デジタル大辞泉の解説

ひょう‐はく〔ヘウ‐〕【表白】

[名](スル)
考えや気持ちなどを、言葉や文章に表して述べること。「心情を表白する」
ひょうびゃく(表白)

ひょう‐びゃく〔ヘウ‐〕【表白】

《「ひょうひゃく」とも》法会(ほうえ)または修法(しゅほう)の始めに、その趣旨を仏前で読みあげ、仏法僧三宝(さんぼう)および大衆(だいしゅ)に告げること。また、その文。ひょうはく。

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百科事典マイペディアの解説

表白【ひょうびゃく】

開白(かいびゃく),啓白(けいびゃく)とも。願主から依頼を受けて,導師や表白師がその法会や修法に際して,その趣旨を述べる美文調の文章のこと。神仏に祈願内容を伝える〈願文〉を兼ねるものもある。表白を類聚したものに,編者未詳の《表白集》(真言系で各種のものが残る)や安居院(あぐい)流の《澄憲表白集》などがある。
→関連項目作文大体澄憲東大寺諷誦文稿

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世界大百科事典 第2版の解説

ひょうびゃく【表白】

願文の一種。願文は神仏に祈願する文書であるが,所領を寄進して所願を述べる寄進状形式の願文,造塔堂,造仏,写経などに際して所願を述べ供養する供養願文,施物を表示し諷誦(ふじゆ)を所願する諷誦文など多種に及ぶ。表白は,以上のような施主・願主が認める願文とは異なり,施主・願主から依頼を受けた導師あるいは表白師が,修法・法会の開白または結願に際して,本尊の宝前にて法事の旨趣を啓白(けいびやく)すること,または啓白する文をいう。

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大辞林 第三版の解説

ひょうはく【表白】

( 名 ) スル
述べあらわすこと。 「人品の高卑を-するが如きは、人間世界の常態にして/福翁百話 諭吉」 → 表白ひようびやく

ひょうびゃく【表白】

〔「ひょうひゃく」とも〕
〘仏〙 法事の最初にその趣旨などを仏前に申し述べること。また、その文。啓白。開白。 「講師、声を挙て-する程に、此の居並みたる聴聞の者共/今昔 20」 → 表白ひようはく

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精選版 日本国語大辞典の解説

おもて‐じろ【表白】

〘名〙 連句の様式。懐紙の初折の裏(百韻なら一四句、歌仙なら一二句)だけすることをいう。⇔裏白(うらじろ)

ひょう‐はく ヘウ‥【表白】

〘名〙
ことばや文書にあらわすこと。表明。
※将来之日本(1886)〈徳富蘇峰〉一六「吾人が心事は〈略〉早晩必ず天下に表白するの時節あるを信ずればなり」
※平家(13C前)四「高座にのぼり、鐘うちならし、表白(ヘウハク)〈高良本ルビ〉の詞にいはく」
※雑俳・川柳評万句合‐明和四(1767)桜五「気らくだとひゃうはくをいふ座敷牢」

ひょう‐ひゃく ヘウ‥【表白】

〘名〙
① (「ひょうびゃく」とも) 仏語。法会(ほうえ)や修法の際、その導師がその趣旨を書いた文を仏前で読みあげて、三宝および参会者に告げ知らせること。また、その文。開白(かいびゃく)。啓白(けいびゃく)。ひょうはく。
※権記‐寛弘八年(1011)三月二七日「表白開講之旨、主人不感歎、落涙難抑」
② (形動) (①では難解なことばを多く用いるところから) ふざけていうこと。冗談。また、そのさま。ひょうはく。
※談義本・八景聞取法問(1754)四「ひゃうひゃくも事による」

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世界大百科事典内の表白の言及

【表白】より

…願文は神仏に祈願する文書であるが,所領を寄進して所願を述べる寄進状形式の願文,造塔堂,造仏,写経などに際して所願を述べ供養する供養願文,施物を表示し諷誦(ふじゆ)を所願する諷誦文など多種に及ぶ。表白は,以上のような施主・願主が認める願文とは異なり,施主・願主から依頼を受けた導師あるいは表白師が,修法・法会の開白または結願に際して,本尊の宝前にて法事の旨趣を啓白(けいびやく)すること,または啓白する文をいう。すなわち,行者たる導師の心中に求める所をあらわして,本尊,大衆に知らしめるために行うのが表白である。…

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