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商子 ショウシ

大辞林 第三版の解説

しょうし【商子】

中国、秦の商鞅しようおうの学説を中心に、戦国時代末の法家学派の政治論をまとめたもの。商鞅の撰とされるが、未詳。二六編現存。商君書。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

商子
しょうし

中国、戦国時代中期の秦(しん)の政治家、法家(ほうか)思想家商鞅(しょうおう)とその後の法家思想家の書。『漢書(かんじょ)』芸文志(げいもんし)には「商君二十九篇(へん)」とあるが、現存は24篇、名称は『商君書』。現在の研究段階では、「更法」「錯法」「徠民(らいみん)」「弱民」「定分」の5篇は、明白に商鞅以後の事実などがみえるため、彼の作品ではないとされ、自著と確認されるのは、「墾令」「(きんれい)」「外内」「開塞(かいそく)」「耕戦」の5篇である。他の諸篇はいずれとも断定できない。自著の主要内容は富国強兵の施策による君主権の強化であって、対外的には戦争、対内的には農業の重視と具体的方策の提示、厳刑主義の法治の遂行、学者・手工業者・商人の抑圧の主張が中心である。この平和時には耕作し戦時には戦う農民の重視、文民・手工業者・商人などの抑圧の思想は、後の韓非(かんぴ)に継承された法家の重要な基本的態度である。自著と確認されない諸篇も軍事などを説くが、多くは自著にみえる主張とほぼ同じ内容である。[澤田多喜男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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