江戸中期の浄土宗の代表的な念仏行者。紀伊国(和歌山県)日高郡志賀村に生まれた。幼年より念仏に親しみ,1784年(天明4)27歳で往生寺(現,御坊市)の大円について出家した。別時念仏,不断念仏など念仏の行を積み,文字を習わずして仏道の奥旨をきわめたという。紀州藩主の招きに応じ有田山に庵居したが,摂津,河内に行脚して念仏を広め,衆庶の帰依をうけた。1803年(享和3)46歳のとき,京都の鹿ヶ谷法然院で,それまでの長髪長爪の異相を改め,除髪した。また同年江戸に行き,小石川伝通院智厳から宗脈・戒脈を相承した。05年(文化2)近江日野平子の澄禅庵に入り,翌年越前大原山妙華谷に移り,11年紀州藩主の招請で同国内を教化した。14年江戸に向かい,東国巡化ののち江戸に帰り,推されて小石川一行院の中興開山となった。独得の書体による名号碑が各地に多く残されている。
執筆者:伊藤 唯真
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報
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