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囃子舞 はやしまい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

囃子舞
はやしまい

狂言や各地の祭礼で演じられるのうち,まわりから囃されて「めでたいなめでたいな」などの場をもりたてる詞を唱えながら,身ぶり手ぶりもおもしろく舞う芸能。狂言では『木六駄』に登場する小舞「鶉舞(うずらまい)」や,『地蔵舞』のうちに取り入れられ,「鶉舞をみさいな」「地蔵舞をみさいな」と囃しながら舞う。また,江戸時代初期の『大蔵虎明本狂言集』にも,「梅の舞」「扇の舞」「筆の舞」「鳥の舞」「貝の舞」「菊の舞」「星の舞」「月の舞」「船の舞」「引たる舞」「松之舞」「打たる舞」など多数見られる(→大蔵虎明)。民俗芸能のなかにも伝えられ,新潟県柏崎市女谷の黒姫神社で行なわれている綾子舞にも,「恵比寿舞」「大黒舞」「指鳥舞(さいとりまい)」「うれしき舞」「亀の舞」「猩々舞」「肴さし舞」「だんじり舞」など,『大蔵虎明本狂言集』と共通する曲を含めて 22曲の詞章が伝わっている。このほか,青森県岩手県秋田県にも同様の舞がある。

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世界大百科事典 第2版の解説

はやしまい【囃子舞】

民俗舞踊の一種。周囲の人たちに囃されて,舞手がみずから詞章を唱え,物まねの手ぶりおかしく舞う。初めに〈何々舞を見さいな〉と囃すのが特色で,狂言には《地蔵舞》《鶉舞(うずらまい)》などがあり,初期のかぶき踊りの面影を伝える新潟県柏崎市女谷の下野高原田に伝承される綾子舞(あやこまい)には,《恵比寿舞》《大黒舞》《亀の舞》《猩々舞》《鶉舞》などがあり,青森,岩手,秋田の各県にも伝えられている。【吉川 周平】

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