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綾子舞 あやこまい

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

綾子舞
あやこまい

新潟県柏崎市女谷の黒姫神社の秋季例祭で,毎年 9月の第2日曜日に奉納される。女性が踊る小歌踊りと男性による囃子舞狂言からなり,下野と高原田(たかんだ)の二つの集落が伝えている。踊りには小原木踊,堺踊,常陸踊,恋の踊,こきりこ踊など 11種があり,下野では 3人の少女がユライと呼ばれる赤布をかぶって,振袖の着流しだらりの帯姿で踊り,高原田では 2人が振袖に緋袴(ひばかま)を着けて踊る。

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デジタル大辞泉の解説

あや‐こまい〔‐こまひ〕【×綾子舞】

新潟県柏崎市女谷(おなだに)の下野・高原田両地区に伝わる民俗芸能。踊り・囃子(はやし)舞・狂言からなり、初期歌舞伎踊りの姿を今日に残すものとして貴重。重要無形民俗文化財

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デジタル大辞泉プラスの解説

綾子舞

新潟県柏崎市女谷地区に伝わる民俗芸能。9月15日の黒姫神社の祭礼で演じられる。踊り、囃子舞、狂言からなり、初期歌舞伎踊の名残を伝える貴重な民俗学的資料として、1976年、国の重要無形民俗文化財に指定。

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世界大百科事典 第2版の解説

あやこまい【綾子舞】

新潟県柏崎市女谷下野(しもの),高原田(たかはらだ)(旧,刈羽郡黒姫村)に伝わる民俗芸能。少女によって踊られる小歌踊と,男性による囃子舞,狂言がある。踊りの扮装や振り,歌詞,また囃子に三味線が入らないことなど,女歌舞伎の踊りにきわめて似通うものがあり,狂言にも,現存3流の曲目になく,若衆歌舞伎の演目にあるものを伝えているなど,初期歌舞伎のおもかげを残す芸能として注目される。土地に伝わる由来伝承には,京都北野神社の巫子(みこ)文子(あやこ)が舞ったものが伝わったとするものと,上杉房能の奥方綾子が伝えたとするものがあるが,いずれもこの芸能が京から伝来したことをうかがわせる。

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大辞林 第三版の解説

あやこまい【綾子舞】

新潟県柏崎市女谷おんなだに・高原田に残る舞踊。近世初期の女歌舞伎踊りの面影を伝える。狂言・囃子舞はやしまいもある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

綾子舞
あやこまい

風流踊(ふりゅうおどり)の一つ。新潟県柏崎(かしわざき)市黒姫町女谷(おなだに)の下野(しもの)、高原田(たかんだ)両地区に伝わる民俗芸能。踊りと囃子舞(はやしまい)と狂言からなるが、初期歌舞伎(かぶき)踊りのおもかげを今日に残している点に特色があるとされる。起源については、1509年(永正6)この山間に落ち延びた国守上杉房能(ふさよし)の奥方綾子にちなむとも、菅原道真(すがわらのみちざね)が大宰府(だざいふ)に左遷のとき、京七条坊門の文(あや)という娘が綾を着て舞を奏したが、それがのちに北面の武士によりこの地に伝授されたとも伝えられる。江戸時代後期には江戸で興業を行い、明治の中ごろまで近郷一帯を巡って演じたが、いまは9月第2日曜日に現地公開されている。踊りは、もとは少年が女装したが、いまは下野3人1組、高原田2人1組の20歳くらいまでの少女たちが踊る。いずれも頭にユライとよばれる赤布の被(かぶ)り物をつけ、後ろに長く垂らす。下野では振袖(ふりそで)に中幅の帯をだらりに結び、白足袋(しろたび)。高原田では振袖に緋(ひ)の袴(はかま)をつける点が多少異なる。手には扇を持つ。囃子は大太鼓、締(しめ)太鼓、笛、鼓、銅拍子(どうびょうし)、拍子木。現在伝わる曲名は踊り11曲、囃子舞22曲、狂言28番。このうち「小切子踊(こきりこおどり)」「常陸踊(ひたちおどり)」など踊り数曲のほか囃子舞、狂言あわせて十数番が今日上演できるといわれる。[高山 茂]

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世界大百科事典内の綾子舞の言及

【杓子舞】より

…しゃくしは招福・延命の呪具と考えられるが,しゃくしを採物(とりもの)として,〈見さいな見さいな 杓子舞を見さいな〉などと演者が歌いながら舞う囃子舞である。現行曲ではないが,新潟県柏崎市女谷(おなだに)の綾子舞(あやこまい)の囃子舞25曲の一つに見え,中世末から近世にかけて行われていたことがうかがえる。東北地方の囃子舞の中にも伝えられており,また愛知県北設楽(きたしたら)地方の花祭の〈みこ舞〉は道化がしゃくしと鈴を持って舞う。…

【囃子舞】より

…周囲の人たちに囃されて,舞手がみずから詞章を唱え,物まねの手ぶりおかしく舞う。初めに〈何々舞を見さいな〉と囃すのが特色で,狂言には《地蔵舞》《鶉舞(うずらまい)》などがあり,初期のかぶき踊りの面影を伝える新潟県柏崎市女谷の下野高原田に伝承される綾子舞(あやこまい)には,《恵比寿舞》《大黒舞》《亀の舞》《猩々舞》《鶉舞》などがあり,青森,岩手,秋田の各県にも伝えられている。【吉川 周平】。…

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