四極子ともいう。大きさが等しく向きが反対の二つの双極子がごく接近して存在する場合をいう。二つの同じ電気双極子を下左のように逆向きにして重ね,一方を平行移動により少しずらすと,次のような電荷分布ができる。
これを電気四重極と呼ぶ。四重極は,単独の点電荷および双極子に次いで基本的な電荷分布である。二酸化炭素の分子(O=C=O)は電気四重極の例である。ラグビーボールのような楕円体の内部に電荷が一様につまっているとき,それが外部につくる電場は,1個の点電荷による電場と四重極による電場の重ね合せ(ベクトル和)の形をもつ(それに対し,球状の電荷分布が外部につくる電場は,点電荷による電場と同じである)。その意味で,楕円体状の電荷分布は点電荷と四重極の重ね合せとみなせる。以上は電場について述べたが,磁場や重力場に関しても同じことばが用いられる。地球はほぼ楕円体であるから,地球が外部につくる重力場は,質点による場と四重極による場の重ね合せとして表される。
→双極子
執筆者:加藤 正昭
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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