国老(読み)コクロウ

デジタル大辞泉 「国老」の意味・読み・例文・類語

こく‐ろう〔‐ラウ〕【国老】

江戸時代大名領地にあって留守をあずかるくに家老
国に功労のあった老臣元老
昔、中国で、辞職ののちも卿大夫けいたいふ待遇を受けた者の称。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「国老」の意味・読み・例文・類語

こく‐ろう ‥ラウ【国老】

〘名〙
① 国に功労のある老臣。元老。
※続日本後紀‐承和四年(837)一二月八日「内侍宣く。国老としては独のみこそ坐せ」 〔戦国策‐宋策〕
② 王君の下にいて、補佐、代理をつとめる家臣。中央、地方ともに用いる。
※東寺古文零聚‐承平二年(932)九月一五日・丹波国多紀郡司解案「国老多紀臣 国老 日置公」
③ 江戸時代、大名の領国で主君の留守を預かる家老。国家老。
※日本開化小史(1877‐82)〈田口卯吉〉五「領内の政治は全く国老の手に帰し」
④ 古代中国で、致仕(辞職)の後、なお卿大夫の待遇を受ける者。〔周礼‐夏官〕
⑤ 植物「かんぞう(甘草)」の異名。〔文明本節用集(室町中)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「国老」の読み・字形・画数・意味

【国老】こくろう

国の元老。

字通「国」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android