国際通り(読み)コクサイドオリ

日本歴史地名大系 「国際通り」の解説

国際通
こくさいどおり

那覇市の久茂地くもじ交差点から東の安里あさと三差路に至る約一・六キロの道路(県道三九号線)。市の繁華街を東西に走り、沖縄戦後の那覇の復興を象徴する道路で、奇跡の一マイルとよばれた。前身戦前の一九三四年(昭和九年)開通した新県道(牧志街道)で、泉崎いずみざきの県庁前から湿地帯の牧志まきしを抜けて安里あさとに至る道路で、そこから首里へとつながっていた。牧志街道開通以前、首里―那覇の往来は一本は若狭町大わかさまちおお通から泊高とまりたか橋を渡ってとまりに至り、泊前とまりまえ道から崇元そうげん寺、安里を経て首里へ向かう経路、もう一本は久茂地大くもじおお通からかつての長虹堤ちようこうてい経路に沿って美栄みー橋、安里あさと橋を経て崇元寺前に至り首里へ向かう経路の二本が主流であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の国際通りの言及

【那覇[市]】より

…人口増加に伴って平和通り,神里原(かんざとばる)付近に露天市が立ち,やがて本格的な店舗に建てかえられた。かつて市郊外の田園地帯であった国際通りは,1950年代になって急速に近代的な商店街の形成が進み,〈奇跡の1マイル〉といわれた。 市内には沖縄開発庁沖縄総合事務局をはじめとする国の出先機関や企業の本社・支社(店)が集中して県の中心地をなすが,消費都市的性格が強く,産業別就業人口の割合(1995)では第3次産業が83%を占める。…

※「国際通り」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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