電気電子技術に関連する国際標準・企画を作成し普及を図る非政府機構。略称IEC。創立は1906年、日本は1953年(昭和28)に加入している。2012年時点の会員数は、正会員と準会員をあわせて82か国である。なお、一国の一つの機関だけがその国の代表として加入することができ、日本は経済産業省に設置された日本工業標準調査会(JISC)の電気部門が代表機関として加入している。
IECには技術分野ごとにTC(Technical Committee)とよばれる専門技術委員会がある。2012年時点でTC1からTC114まで94の専門技術委員会がある(欠番あり)。IEC標準規格は60000~79999の範囲の番号が付与される。2009年末までのIEC標準規格の総発行件数は6146件である。
国際的な工業規格を統一するもう一つの機関にISO(International Organization for Standardizationの略。国際標準化機構)がある。電気電子技術分野ではIECとISOは共同で標準規格を策定している。
[森本雅之]
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…ISO規格の数は,84年1月の時点で約5300に達している。 ISOの姉妹機関として,1906年創立の国際電気標準会議International Electrotechnical Commission(IEC)がある。ISOの発足とともに,IECは電気・電子の分野を,その他の分野はISOで取り上げることとし,両者が一体となって国際標準化の全体制を築くという合意が成立している。…
※「国際電気標準会議」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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