精選版 日本国語大辞典 「地膚」の意味・読み・例文・類語
じ‐はだヂ‥【地膚・地肌】
- 〘 名詞 〙
- ① 生まれつきの膚。化粧などしていない、そのままの皮膚。羽毛などで隠れていない皮。
- [初出の実例]「かほの地はだ、あらめ也」(出典:評判記・満散利久佐(1656)鷁首)
- ② 物の外側で加工をしていない状態にあるもの。手を加える前の物の表面。器物などの下地になるはだ。
- [初出の実例]「鷓鴣の木が元来ちはたがうすいほどにもえやすいぞ」(出典:玉塵抄(1563)三五)
- ③ 土地の表面。
- [初出の実例]「春雨は雪の地はだをやすり哉〈宣正〉」(出典:俳諧・誹諧玉手箱(1679)一)
- ④ 刀剣の鍛錬によってその表面に生じた肌目。鍛え肌ともいう。
- [初出の実例]「金作の太刀の〈略〉地はだ心も及ばざるを取出して」(出典:義経記(室町中か)五)