坂本清馬(読み)さかもと せいま

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「坂本清馬」の解説

坂本清馬 さかもと-せいま

1885-1975 明治-昭和時代の社会運動家。
明治18年7月4日生まれ。39年上京,幸徳秋水らの運動にかかわる。大逆事件死刑判決をうけるが,特赦無期懲役。昭和9年仮出所。戦後,大逆罪廃止によって刑を免除される。再審請求,特別抗告はともに棄却された。昭和50年1月15日死去。89歳。高知県出身。高知第二中学中退。号は克水。自伝に「大逆事件を生きる」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の坂本清馬の言及

【大逆事件】より

…表のように幸徳秋水(伝次郎)ら24名は大逆罪により死刑,2名は爆発物取締罰則違反の有期懲役で,大審院一審のみの終審となった。翌19日坂本清馬ら12名は明治天皇の特赦により無期懲役に減刑された。1月24日午前8時の幸徳に始まり,30~40分おきに11名が市谷の東京監獄刑場において死刑の執行をうけ,管野スガのみ翌朝死刑となった。…

※「坂本清馬」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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