坂東寿太郎(読み)ばんどう じゅたろう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「坂東寿太郎」の解説

坂東寿太郎(初代) ばんどう-じゅたろう

1769-1841* 江戸時代後期の歌舞伎役者
明和6年生まれ。力士の子。坂東岩五郎養子。若女方から立役(たちやく)に転じ京坂で活躍。文政8年(1825)寿太郎を名のる。容姿,音声にすぐれ,女方,実悪もよくした。とくに和事の名手といわれた。天保(てんぽう)11年12月24日死去。72歳。大坂出身。前名は坂東重太郎。俳名は岩子,巌獅。屋号亀屋,鳴田屋。

坂東寿太郎(3代) ばんどう-じゅたろう

1843-1873 幕末-明治時代の歌舞伎役者。
天保(てんぽう)14年生まれ。2代阪東寿三郎の兄。初代中村雀右衛門の門人。明治5年3代を襲名京阪の舞台で活躍した。男振りがよく,口跡(こうせき)にすぐれ,立役(たちやく)を本領とした。明治6年8月31日死去。31歳。初名は中村芝三郎。前名は2代中村芝蔵。俳名は巌獅,飛雀。屋号は豊田屋。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android