男振り(読み)オトコブリ

デジタル大辞泉 「男振り」の意味・読み・例文・類語

おとこ‐ぶり〔をとこ‐〕【男振り】

男としての容姿気性。おとこっぷり。「男振りがいい」⇔女振り
男の風采ふうさいがよいこと。また、その人。美男。おとこまえ。おとこっぷり。「なかなかの男振りだ」
男子としての面目。「危機を救って男振りを上げる」
[類語]男性的男らしい雄雄しい男臭い男盛り男前冥利みょうり男気伊達だて男性美りりしい勇ましいたけだけしい精悍雄偉いなせ偉丈夫快男児好男子好漢硬骨漢正義漢熱血漢無頼漢

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「男振り」の意味・読み・例文・類語

おとこ‐ぶりをとこ‥【男振】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 男としてのなりふり、容姿。おとこつき。おとこっぷり。⇔女振り
    1. [初出の実例]「さても見事や、おとこぶりにかはって、見事やと仰られ」(出典:虎明本狂言・金岡(室町末‐近世初))
    2. 「男振りは決して悪いではなけれど」(出典:いさなとり(1891)〈幸田露伴〉二一)
  3. 男として風采のよい様子。男まえ。
    1. [初出の実例]「びなんの人は、おとこぶりをたのみ」(出典:評判記・難波物語(1655))

おとこっ‐ぷりをとこっ‥【男振】

  1. 〘 名詞 〙 「おとこぶり(男振)」の変化した語。⇔女っぷり
    1. [初出の実例]「男っ振りが美(よ)くって誠とに容子が宜しうございまして」(出典:落語・両手に花(1900)〈初代三遊亭金馬〉)

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