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坑内支保 こうないしほmine timbering

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

坑内支保
こうないしほ
mine timbering

坑道,採掘切羽などにおいて,その空間を維持し,あるいは落盤,落石などの発生を防止して人員,機械などを保護する目的で設けられる支保。またそれを設ける作業。場所,材料,機能などにより多くの種類がある。 (1) 場所 (a) 切羽支保 通常一時的に設置される。 (b) 坑道支保 長期にわたり設置される。 (2) 材料 坑木支保,鋼材支保,コンクリート支保など。 (3) 機能 (a) 剛性支保 一定盤圧までは絶対強度があり,断面積や形状などに影響を受けない支保工。 (b) 可縮支保 一定盤圧以上になると,盤圧を支持しながら縮んで坑内破損を防ぐ支保工。 (c) 可屈支保 盤圧により組枠全体が変形して支持する支保工。また,支持部に使用される枠 (支柱) も形状により多くの種類があり,(1) 諸枠 3個の部材を鳥居状に組合わせた支柱で最も一般的なもの,(2) 多角形枠 合掌枠に代表される4~5本の比較的短い部材を多角形状に組合わせた支柱で,諸枠よりも強度で支柱自体の可縮性がよいもの,(3) アーチ枠 特殊な形鋼のアーチ形状の支柱,そのほか,異形枠などがある。支保は従来,技術的に熟練を要す作業であったため機械化がなかなか進展しなかったが,近年,水圧鉄柱を利用した移動式の支保 (自走支保) が開発され,おもに炭鉱での長壁式の採炭切羽で利用されており,支保作業の合理化が進んでいる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

こうないしほ【坑内支保 mine timbering】

坑内の崩壊を防ぐことを保坑といい,保坑の目的で設けられる施設を坑内支保あるいは坑内支柱と称する。その種類は多いが,使用材料からみると木枠,鉄枠,コンクリートを流し込むコンクリート巻,コンクリートブロックを積み上げるブロック巻などに分けられ,形からみると打柱,三つ枠,合掌枠,アーチ枠,円形枠木積(こづみ)などに分けられる。打柱は最も簡単な支柱で,1本の柱を立てるだけで坑木か鉄柱が用いられる。三つ枠ははり(梁)と両脚の3本を組み立てたもので,坑木のほか,古レールやI形鋼などの鉄材も用いられる。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

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