坦坦(読み)タンタン

デジタル大辞泉 「坦坦」の意味・読み・例文・類語

たん‐たん【××坦】

[ト・タル][文][形動タリ]
地形道路などのたいらなさま。「坦坦と続く道」
何事もなく時の過ぎるさま。変化のないさま。「坦坦たる余生を送る」
[類語]平ら平たい平べったいのっぺりのっぺらぼう水平平坦扁平均す

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精選版 日本国語大辞典 「坦坦」の意味・読み・例文・類語

たん‐たん【坦坦】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙
  2. 道や土地など、でこぼこがなく平らであるさま。
    1. [初出の実例]「坦々 タンタントシタ タイロニ ドコヱ ユクマイカ」(出典:交隣須知(18C中か)四)
    2. 「職人の道は、坦々として芸術家の道に通じてゐたのである」(出典:近代絵画(1954‐58)〈小林秀雄〉ルノアール)
    3. [その他の文献]〔易経‐履卦〕
  3. 転じて、かわったことがなくふつうと同じように行なわれるさま。平凡なさま。
    1. [初出の実例]「而も表面は甚だ平穏にして坦々たる生活である」(出典:竹沢先生と云ふ人(1924‐25)〈長与善郎〉自序)
    2. [その他の文献]〔管子‐枢言〕

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普及版 字通 「坦坦」の読み・字形・画数・意味

【坦坦】たんたん

平坦。

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