平たい(読み)ヒラタイ

デジタル大辞泉 「平たい」の意味・読み・例文・類語

ひら‐た・い【平たい】

[形][文]ひらた・し[ク]
1 厚さが少なく、横に広がっている。「―・い箱」
2 たいらで、凹凸が少ない。「―・い顔」
3 円満である。また、遠慮・隔意などがなく、心安い。
「お延に対して―・い旦那様になっていた」〈漱石・明暗〉
4 表現などがわかりやすい。平俗である。「―・く言う」
[派生]ひらたさ[名]
[類語](1)(2)扁平・平ら・平べったい・水平・のっぺり・のっぺらぼう・平坦・坦坦・均す・ぬっぺり・つるつる・つるり・すべすべ・ずべら坊・ぺしゃんこ・ぺしゃんこ・ぐしゃっと・ぐしゃり・ぐちゃり・ぐちゃぐちゃ・ぐしゃぐしゃ・ぺらぺら・薄っぺら・ぺったんこ・ぺたんこ・潰す・押し潰す・踏み潰す・伸のす・圧へす・叩き潰す・ひねり潰す/(4)簡単・易しい・容易・安易・平易・軽易・手軽てがる・楽・手っ取り早い・容易たやすい・易やすい・造作ぞうさない・訳わけない・朝飯前・お茶の子さいさい・屁への河童かっぱ・楽勝・苦もなく・訳わけがない・簡明・平明・やすやす・事も無げ・楽落らくらく・らくちん・軽軽かるがる・難無く・手もなく・赤子の手を捻ひねる・棚から牡丹餅ぼたもち・むざむざ・無造作・見す見す・まんまと・物ともせず・すんなり・すいすい・首尾良く・ちょいちょい・ちょちょいのちょい・あっさり・お茶の子・掌たなごころを返す・手軽い・お手の物・労せずして・生易しい・ちょろい・悠悠・与くみし易い・イージー・スムーズ・卑近・平俗・簡易・すらすら・何でもない・何の事はない・あっけない・世話がない・お安い・安直・甘い・赤子の手を捻ひねる・とんとん拍子・首尾良く・淀よどみ無く・滑らか・簡便・手慣れる

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精選版 日本国語大辞典 「平たい」の意味・読み・例文・類語

ひら‐た・い【平】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]ひらた・し 〘 形容詞ク活用 〙
  2. ① 厚さが少なくて、横に広い。また、平坦で凹凸がない。たいらである。ひらったい。
    1. [初出の実例]「茶屋染のかたびらに黒の帯ひらたく、木綿たびの清きをはいて行を」(出典:浮世草子・好色三代男(1686)四)
    2. 「頭尖り鼻平坦(ヒラタ)く、唇厚く」(出典:開化の入口(1873‐74)〈横河秋濤〉下)
  3. ② 角だたずまるみがある。柔らかい。やさしい。また、腰が低い。
    1. [初出の実例]「情婦(いろ)に離れるに依って厭ぢゃ、何と平(ヒラ)たいものか」(出典:歌舞伎・宿無団七時雨傘(1768)一)
    2. 「彼は何時の間にかお延に対して平(ヒラ)たい旦那様になってゐた」(出典:明暗(1916)〈夏目漱石〉一〇四)
  4. ③ わかりやすい。通俗である。平易である。ひらったい。
    1. [初出の実例]「表裏を以て郡内を貪掠(むさぼりかすめ)る明衡殿。ひらたう言ばマア国賊」(出典:浄瑠璃・伽羅先代萩(1785)七)
    2. 「私しの考を平たくお咄し申すと」(出典:社会百面相(1902)〈内田魯庵〉鉄道国有)
  5. ④ 押しが強い。無遠慮である。ずぶとい。ひらたくたい。
    1. [初出の実例]「いんぎん過たるも、何とやらん、しょしんめきたり、又、あまりひらたきもわろし」(出典:評判記・吉原すずめ(1667)上)

平たいの派生語

ひらた‐さ
  1. 〘 名詞 〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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