デジタル大辞泉
「平たい」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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ひら‐た・い【平】
- 〘 形容詞口語形活用 〙
[ 文語形 ]ひらた・し 〘 形容詞ク活用 〙 - ① 厚さが少なくて、横に広い。また、平坦で凹凸がない。たいらである。ひらったい。
- [初出の実例]「茶屋染のかたびらに黒の帯ひらたく、木綿たびの清きをはいて行を」(出典:浮世草子・好色三代男(1686)四)
- 「頭尖り鼻平坦(ヒラタ)く、唇厚く」(出典:開化の入口(1873‐74)〈横河秋濤〉下)
- ② 角だたずまるみがある。柔らかい。やさしい。また、腰が低い。
- [初出の実例]「情婦(いろ)に離れるに依って厭ぢゃ、何と平(ヒラ)たいものか」(出典:歌舞伎・宿無団七時雨傘(1768)一)
- 「彼は何時の間にかお延に対して平(ヒラ)たい旦那様になってゐた」(出典:明暗(1916)〈夏目漱石〉一〇四)
- ③ わかりやすい。通俗である。平易である。ひらったい。
- [初出の実例]「表裏を以て郡内を貪掠(むさぼりかすめ)る明衡殿。ひらたう言ばマア国賊」(出典:浄瑠璃・伽羅先代萩(1785)七)
- 「私しの考を平たくお咄し申すと」(出典:社会百面相(1902)〈内田魯庵〉鉄道国有)
- ④ 押しが強い。無遠慮である。ずぶとい。ひらたくたい。
- [初出の実例]「いんぎん過たるも、何とやらん、しょしんめきたり、又、あまりひらたきもわろし」(出典:評判記・吉原すずめ(1667)上)
平たいの派生語
ひらた‐さ- 〘 名詞 〙
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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