透見(読み)スキミ

デジタル大辞泉 「透見」の意味・読み・例文・類語

すき‐み【透(き)見/隙見】

[名](スル)すきまからのぞいて見ること。のぞき見。「塀の穴から―する」
[類語]覗く垣間見る盗み見るのぞき込むうかが覗き見

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「透見」の意味・読み・例文・類語

すかし‐・みる【透見】

〘他マ上一〙
① 霧、もや、煙、また、薄暗さなどのため見にくいところを、目をこらして見る。
浄瑠璃源平布引滝(1749)三「浪にもまるる有様を、目早き実盛すかし見るより〈略〉女と見へて、海上遙に游く者有」
② もののすきまから見る。また、ガラスなど、あるものを通して見る。
※宝の山(1891)〈川上眉山〉三「格子うちよりすかし見(ミ)れば」

とう‐けん【透見】

〘名〙
① あるものを通して中を見ること。
※改正増補物理階梯(1876)〈片山淳吉〉中「其二を透明体と云ひ〈略〉能く光を通して諸物を透見すべきもの是なり」
② 表に現われていない本当の姿を見抜くこと。
趣味遺伝(1906)〈夏目漱石〉二「美人根性を透見して、毒蛇の化身即ち此天女なりと判断し得たる刹那に」

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