20世紀日本人名事典 「城間栄喜」の解説
城間 栄喜
シロマ エイキ
昭和期の染色家 紅型(びんがた)宗家13代目。
- 生年
- 明治41(1908)年3月4日
- 没年
- 平成4(1992)年6月9日
- 出生地
- 沖縄県那覇市
- 学歴〔年〕
- 尋常高小〔大正9年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 沖縄県功労者〔昭和63年〕,伝統文化ポーラ賞(特賞 第12回 平4年度)
- 経歴
- 大正9年家業に従事したが、経済不況、同化政策、その上盗難に遭って家運が傾き、離島へ年季奉公。昭和3年父の死で家業を継いだ。17年染料入手のため上京したが、徴用されて兵庫県川西航空の職工となり、さらに海軍に召集された。戦争で妻や次男を失う。22年帰郷、紅型作製を始めた。物資不足の時代、染料に夜光貝、口紅、赤瓦を、型紙に旧陸軍の地図などを使って、700余点の図柄を復元、自分で考案したものも50余点を作製。紅型技術の保存、普及の功績によって、沖縄復帰の48年県の無形文化財に認定され、技能保持者代表となった。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報