基準電極(読み)キジュンデンキョク

デジタル大辞泉の解説

きじゅん‐でんきょく【基準電極】

ある電極の電極電位を測定するために用いられる電極。電極電位の絶対値の測定は原理的に不可能なため、基準となる電極と組み合わせて電池をつくり、その起電力から電極電位を求める。電位が安定で再現性が高い水素電極カロメル電極が使われる。参照電極照合電極基準半電池

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世界大百科事典 第2版の解説

きじゅんでんきょく【基準電極 reference electrode】

電池を構成している電極や電気分解がおこっている電極の電極電位を測るために,問題の電極と組み合わせて電極電位測定用の電池回路を作るのに用いる電極で,電極電位の相対値を測るときの電位の基準になる。照合電極,参照電極ともいう。基準電極の電極電位は安定性と再現性が良くなければならない。水素電極甘汞電極(かんこうでんきよく),銀‐塩化銀電極などが代表的な例である。【玉虫 伶太】

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化学辞典 第2版の解説

基準電極
キジュンデンキョク
reference electrode

参照電極,照合電極,比較電極,補助電極などともいう.電極電位は直接実測することが原理的に不可能であるので,通常,問題の電極系とある特定の補助電極系とを組み合わせて一つのガルバニ電池をつくり,その端子電圧を測定して,電極電位の相対値とするが,このような目的に用いられる補助電極系を基準電極という.基準電極として用いる電極は,一定温度,一定圧力下で,電位の安定性および再現性がよく,製作が容易で,かつ取り扱いが簡単であることが必要である.通常用いられるものは,水素電極甘コウ電極銀-塩化銀電極,酸化水銀電極,および硫酸第一水銀電極などである.なかでも,標準水素電極は規約により電極電位の基準として用いられるためとくに重要であり,甘コウ電極および銀-塩化銀電極は,現在,もっとも広く用いられている基準電極である.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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