カロメル電極(読み)カロメルでんきょく(英語表記)calomel electrode

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カロメル電極」の意味・わかりやすい解説

カロメル電極
カロメルでんきょく
calomel electrode

甘汞 (かんこう) 電極ともいう。基準電極の1つ。電極電位測定標準水素電極と組合せて起電力を測定するのが基本であるが,水素電極は取扱いがめんどうなので補助的にこの電極が用いられることがある。構造ガラスの円筒容器に水銀を入れ,その上に糊状のカロメル置き,さらにその上に 0.1Nまたは 1N,あるいは飽和の塩化カリウム水溶液を満たしてある。標準水素電極を基準とした電極電位は 25℃において 0.1Nのものに対して 0.3356V,1Nに対して 0.2680V,飽和溶液に対しては 0.2415Vである。

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