塔福寺(読み)とうふくじ

日本歴史地名大系 「塔福寺」の解説

塔福寺
とうふくじ

[現在地名]小川町東海東

山号は竜光山、真宗大谷派、阿弥陀如来本尊とする。竹崎季長が正応六年(一二九三)菩提寺(氏寺)として開基した寺で、開創の頃は天台宗と伝える。同年一月二三日の竹崎季長置文(当寺蔵)に「塔福寺」とみえ、海東阿蘇神社の神宮寺における祈祷を当寺の僧侶に行わせている。正和三年(一三一四)一月一七日、季長(法喜)は当寺の免田など八町八段二丈以外の田地から段別三升の米を、また修造料として出挙米のうち三石を寄進している(「沙弥法喜寄進状」当寺蔵)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の塔福寺の言及

【小川[町]】より

…縫製,食品などの工場もある。海東の塔福寺は文永・弘安の役で活躍した鎌倉時代の武将竹崎季長の菩提寺として建立され,重要文化財の古文書2点を有する。鹿児島本線,国道3号線,九州縦貫自動車道が通る。…

※「塔福寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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