塩之目村(読み)しおのめむら

日本歴史地名大系 「塩之目村」の解説

塩之目村
しおのめむら

[現在地名]茅野市豊平とよひら 塩之目

南大塩みなみおおしお村の南にある。もとは南大塩村と同村で、安永二年(一七七三)に分村したといわれる。享保一二年(一七二七)に塩之目村の名主年寄惣百姓連名で郡奉行所に提出した口上書(「諏訪史蹟要項」豊平篇)によれば、既に元禄八年(一六九五)頃、南大塩村の地域が広すぎ、触れも早く届かず、手違いなどがあったため、代官了解を得て高を分け、名主・年寄もたて、宗門改めも独立し間違いなくやってきたが、名主給も歩き給も出してもらえず、このままでは村が立ちゆかないから給料を出して下されば御役儀御用も務めると述べてあり、事実上村の独立を示している。

塩之目村
しおのめむら

[現在地名]芳賀町上延生かみのぶ

上延生村の南、五行ごぎよう川右岸の平地に立地する。東は祖母井うばがい村。慶安郷帳では田七四石余・畑三一石余で旗本芦野領。元禄郷帳旧高旧領取調帳でも同氏領で、改革組合村では家数四。享保一三年(一七二八)日光街道徳次郎とくじら宿(現宇都宮市)助郷(勤高一〇六石)を勤めている(明和九年「日光社参人馬勤覚書」岡田純一文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android