六訂版 家庭医学大全科 「声がかれてきた」の解説
声がかれてきた
こえがかれてきた
Hoarse voice
(お年寄りの病気)
どのような状態か
声がれには、ガラガラした声(
嗄声は、声の元になる音をつくる
必要な検査と疑われる病気
かぜで
一方、声がれが続く場合は、声帯を観察する必要があります。声帯は、ただ口をあけただけでは調べることができないため、鏡を使った間接
声帯ポリープ、声帯結節、ポリープ様声帯は、嗄声の原因としてよく知られています。
喉頭(こうとう)がんは、持続する嗄声があり、中高年の男性でたばこを吸う人に多くみられます。
一方、息もれを伴う嗄声では、声帯
家庭での対処のしかた
嗄声が続く場合は、必ず耳鼻咽喉科を受診し、原因を調べる必要があります。かぜや声の出しすぎで声がかれた場合は、アルコールの摂取や喫煙をひかえ、しゃべらないことを心がけます。声帯の表面には、常にある程度の湿り気が必要なため、うがいや部屋の加湿にも留意します。
また、声をよく使う人は、腹式呼吸で力まずにリラックスして声を出す発声法を習得することも、声がれ防止のよい方法になります。
大前 由紀雄
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報