外在批評(読み)ガイザイヒヒョウ

デジタル大辞泉 「外在批評」の意味・読み・例文・類語

がいざい‐ひひょう〔グワイザイヒヒヤウ〕【外在批評】

文芸作品内面から分析批評するのでなく、それを一つの社会的現象とみて、階級意識や歴史的意義などの社会的観点から行う批評。⇔内在批評

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精選版 日本国語大辞典 「外在批評」の意味・読み・例文・類語

がいざい‐ひひょうグヮイザイヒヒャウ【外在批評】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 文芸批評様式の一つ。作品内部の構造、技巧作者心情など、作品内部の分析、批評が目的でなく、作品を社会的存在と見て、その階級意識、社会的、歴史的意義などを批評することを目的とするもので、社会主義的文芸理論に基づいて作品をその外部から批評する方法。大正末期頃から唱えられ始めた。⇔内在批評
    1. [初出の実例]「私はかつて文芸にたいする外在批評の必要を提唱したことがある」(出典:外在的批評への一寄与(1926)〈青野季吉〉一)
  3. 一般的に、一定の客観的な原理や基準に基づいて、作品や学説に批評を加えること。

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