大器晩成(読み)タイキバンセイ

デジタル大辞泉 「大器晩成」の意味・読み・例文・類語

たいき‐ばんせい【大器晩成】

《「老子」四一章から》大きな器が早く出来上がらないように、大人物は世に出るまでに時間がかかるということ。

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精選版 日本国語大辞典 「大器晩成」の意味・読み・例文・類語

たいき‐ばんせい【大器晩成】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「老子‐四一」の「大方無隅、大器晩成」による語 ) 鐘や鼎(かなえ)のような大きなうつわは早く作り上げることができないように、本当の大人物は、発達は遅いけれども時間をかけて実力を養い、のちに大成するということ。→たいき(大器)は晩(おそ)く成る
    1. [初出の実例]「四十二年初及第、応知大器晩成人」(出典:菅家文草(900頃)二・賀橘風)

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ことわざを知る辞典 「大器晩成」の解説

大器晩成

大きな器を作るには時間がかかる。大きな仕事をするには時間が必要である。また、真の大人物は、才能を発揮するまでに長い年月を費やすものである。大器はおそく成る。

[使用例] 翌日から楢雄は何思ったのか「将棋定跡」という本を読み耽った。著者の八段は「運勢早見書」によれば、六白金星中年を過ぎてから三段になって大器晩成の棋師だということだ[織田作之助*六白金星|1946]

[解説] 「老子―四一」に「大方は隅無く、大器は晩成し、大音は希声大象は形無し」とあります。

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四字熟語を知る辞典 「大器晩成」の解説

大器晩成

鐘やかなえのような大きなうつわは早く作り上げることができないように、本当の大人物は、発達は遅いけれども時間をかけて実力を養い、のちに大成するということ。

[使用例] 自分はこれからの人間だ、大器晩成の人間だ[武者小路実篤*お目出たき人|1911]

[解説] 「大器」は大きな器。転じて大きな器量、またはそれを持った人。

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とっさの日本語便利帳 「大器晩成」の解説

大器晩成

大きな器は完成が晩(おそ)いから全容が分からない。つまり見聞からでは全容が判断できないというもの。

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