大学士(読み)ダイガクシ

デジタル大辞泉 「大学士」の意味・読み・例文・類語

だい‐がくし【大学士】

内閣大学士略称中国代の官名代の殿閣大学士後身で、内閣機密に参与し、実質的に宰相の役を務める官となった。

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精選版 日本国語大辞典 「大学士」の意味・読み・例文・類語

だい‐がくし【大学士】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 中国、唐・宋代に、宮中学問所に勤務し皇帝諮問に答えることを任とした官。のち明代には宰相に相当する職務を担当したため、閣臣の意ともなった。〔唐書注‐百官志・二〕
  3. 大学頭(だいがくのかみ)、大学助(だいがくのすけ)をいう。〔運歩色葉(1548)〕
  4. だいがくしゃ(大学者)
    1. [初出の実例]「フランシス一世の建立せる学校は有名のものにて〈略〉千八百四十五年には、大学士二十八人ありしと云ふ」(出典:西洋学校軌範(1870)〈小幡甚三郎訳〉英吉利学校)

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世界大百科事典(旧版)内の大学士の言及

【明】より

…その後も侵入はやまず,1570年(隆慶4)に至ってようやく和議が成立した。嘉靖帝はこの間,道教にこって国事を顧みず,首席大学士の厳嵩(げんすう)に政務をまかせきりにすること20年にわたった。厳嵩は帝の信任を背景として権勢をふるったが,その力はもっぱら蓄財に注がれ,政治上は目前を糊塗するに終始し,最後は弾劾を受けて罷免された(1562)。…

※「大学士」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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