近世槍術(そうじゅつ)(素槍(すやり))の一流派。流祖は大島伴六吉綱(よしつな)(1588―1657)。吉綱は幼少より槍術を好み、諸国を歴遊して槍法を究め、加賀の前田利長(としなが)に仕えた。大坂夏の陣に加賀勢が城中に攻め入った際、奮戦中に敵弾を足に受けて重傷を負い、前田家を退身し浪人した。のち1633年(寛永10)46歳のとき、柳生宗矩(やぎゅうむねのり)の推挙で紀州の徳川頼宣(よりのぶ)に仕え、知行(ちぎょう)300石、諸役御免、大番組に編入され、家中に槍術を指南した。同36年750石に進み、柄の定寸1丈1尺8寸(約3.6メートル)、銀杏穂(ぎんなんほ)の槍をもって天下に名をはせた。門人に戸塚五左衛門勝政(戸塚流の祖)、高田八左衛門、奥野伴五郎らがある。次男の雲平常久(うんぺいつねひさ)(号草庵(そうあん)、1623―96)が父の業を継いで、さらに精妙さを加えた。門人も多かったが、なかでも種田平馬正幸(たねだへいままさゆき)(種田流の祖)、土屋立右衛門(のち大島以心典朗(いしんのりあき))らが傑出していた。なお、常久の系統を草庵流、父伴六の系統を大島古流という。
[渡邉一郎]
『『南紀徳川史 第1冊』(1931・同書刊行会)』
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