大師山古墳(読み)だいしやまこふん

日本歴史地名大系 「大師山古墳」の解説

大師山古墳
だいしやまこふん

[現在地名]河内長野市日東町

三日市みつかいち集落の東、大師山とよばれる標高一九三・三メートルの丘陵上に位置した東向きの前方後円墳。昭和五年(一九三〇)大師堂再建のため整地作業中遺物出土し、同六年調査が行われた。木棺とともに多量の遺物が発見され、石川流域における古式古墳を代表するものとして知られるに至る。出土遺物は内行花文鏡・管玉・鍬形石紡錘車・車輪石・石釧・鉄剣などで、現在東京国立博物館に収蔵。昭和四四年当該地域の宅地造成に先行する調査で、従来径六〇メートルの円墳とされていた当古墳が、全長五二メートル、後円部径三〇メートル・前方部幅二五メートルの前方後円墳であることが判明。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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