百科事典マイペディア 「大洋中央海嶺」の意味・わかりやすい解説
大洋中央海嶺【たいようちゅうおうかいれい】
→関連項目アフリカ大地溝帯|インド洋|海底地形|海洋|海嶺|トランスフォーム断層
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mid-ocean ridge
大洋底を縫うように延びる海底山脈。地球上における総延長は7万kmを超える。大西洋ではほぼ中央に位置しているため中央海嶺と呼ばれる。山脈の地形は太平洋では緩やかな斜面による凸地形を呈するのにたいし,大西洋では比較的急な斜面で中央に谷地形(中軸谷,central rift valley)が存在することで特徴づけられる。玄武岩質の火山岩の噴出や熱水噴出孔などが観察される。新しい海洋地殻が海洋プレートの一部として形成され,両側に広がっていくプレート発散境界。
執筆者:森下 知晃
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
…海洋底が大洋中央海嶺(海嶺)の山頂部で生成され,数cm/年の速さで両側に移動し,海溝沿いで再びマントル内に沈み込むとする学説。世界中の海洋底の合計面積は増加するわけではないが,中央海嶺の付近を見れば海洋底は拡大しているので,こうよばれた。…
…細長くて幅が狭く,こう配の急な斜面を両側に有する海底の高まりをいう(〈海底地形〉の項目の図1参照)。中軸沿いに浅い地震の列が観測され,海底が生成・拡大しつつあることが明瞭な大洋中央海嶺mid‐oceanic ridgeと,地震活動の列がみられず,中軸部の岩石の年齢も古い非活動海嶺aseismic ridgeとに分けられる。太平洋の南東部に見られる長大な高まりはこう配が比較的ゆるく,起伏もなめらかなので東太平洋海膨とよばれるが,成因的にはこれも大洋中央海嶺の一種である。…
…ホームズは大陸の移動がマントル対流の上に乗って進行することを31年の論文で指摘している。さらにマントル対流の上昇する線上に大洋中央海嶺ができ,下降する線上に造山帯や海溝が存在すると論じた。この考えは明らかに海洋底拡大説の萌芽であるが,海底地殻構造や大洋中央海嶺の性質がさらにはっきりわかってきた60年代のはじめになって,アメリカのディーツRobert S.DietzやヘスHarry Hammond Hessによって明解な学説に形づくられた。…
※「大洋中央海嶺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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