デジタル大辞泉 「大身」の意味・読み・例文・類語 たい‐しん【大身】 身分が高いこと。位が高く禄の多いこと。また、その人。⇔小身。「此お方は御―の御華族様」〈一葉・にごりえ〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「大身」の意味・読み・例文・類語 たい‐しん【大身】 〘 名詞 〙① ( 形動 ) 身分の貴いこと。位が高く、祿高の多いこと。また、そのさまやその人。⇔小身。[初出の実例]「近習若大身達、歩行少々被二召具一之」(出典:普広院殿御元服記(15C中か))「する程の事御目にとまり、次第次第に大身(タイシン)となり」(出典:浮世草子・けいせい伝受紙子(1710)三)② 大きなからだ。[初出の実例]「大身を現れば虚空に満、小身を現ずれば芥子に入」(出典:古今集灌頂(室町))③ 仏語。仏の法身(ほっしん)または報身(ほうしん)をいう。あるいは広大な化身(けしん)をいう。[初出の実例]「六十万億那由他恒河沙由旬の大身を現じ結ひて、眉間白毫の五の須彌のやうなるを観じ」(出典:九冊本宝物集(1179頃)八)[その他の文献]〔金剛般若波羅密経論‐上〕 おお‐みおほ‥【大身】 〘 名詞 〙① ( 「おお」は接頭語 ) 天皇のおからだ。玉体。大御身(おおみみ)。② 刃の部分が長くて大きいこと。特に槍(やり)についていう。[初出の実例]「長谷川は大身の鎌鑓(かまやり)なり」(出典:籾井家日記(1582頃)丹波勢合戦)③ 大身の槍のこと。[初出の実例]「鎌鎗(かまやり)・十文字・直鑓(すやり)・大身(ミ)等流流に勝利の口伝あって」(出典:浮世草子・正月揃(1688)一) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例